月がきれい。2 [ Ren.M ] (ページ16)

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蓮 side

ふと思い出した

昨日の出来事を話した。

｢名前も言ってなかったの？｣
｢でも別に隠してた訳じゃないよ？
｢名前ぐらい言ってると思ってた｣

｢って言っても私誰にも話してないけど｣
とちょっと笑いながら言うA。

ほんとは話したいんだろな。

｢会ってみたいなあ｣
｢今テレビ電話する？｣
｢いや、それは大丈夫｣
｢すっぴんだから？｣
｢も、あるけどいいです｣
｢頑なだね｣
｢今も嫌だもん｣
｢すっぴんが？｣

｢うん、顔見ないで欲しいもん｣
といいながら布団を被って
顔を隠そうとするA。

｢そんなに？｣
俺は顔を近づけた。

｢近いよ｣
｢俺はこれぐらいがちょうどいいけどね｣
｢離れて｣
｢嫌｣

俺はどんどん近づいて
Aが被ってる布団を剥がして

キスをした。

｢バカ｣
Aは照れて更に布団を被った。

｢久々にチューしたね｣
｢うるさい｣
｢ファーストキス奪いたかったなぁ、、｣
｢覚えてないの？私のファーストキス蓮だよ｣
｢え？｣

Aはちょっとだけ布団から顔を出した。

｢幼稚園の時にチュって｣
｢ほんとに？｣
｢ほんとだよ、お母さんに毎回その話されるもん｣
｢じゃあ3回目か｣
｢うん、まぁ、そう｣
｢4回目していい？｣
｢ダメ｣

照れた顔も可愛い。