月がきれい。[ Ren.M ] (ページ39)

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蓮 side

一旦家に帰り、服だけ着替えて
今日の現場に向かうと

｢あれ？めめ今日セットした？｣

楽屋に入るなり康二が不思議そうに俺を見た。

Aに乾かしてもらったことが
嬉しくて帽子は入ってすぐ取った。

｢セットしてないよ｣
｢いつも乾かさへんのに？｣
｢あぁ、でも今日は乾かした｣
｢えっなんでっ？｣

言えるわけない。

Aに乾かしてもらったなんて。

｢最近康二なんでなんでマンだな｣
ふっかさんが会話に入ってきた。

｢だって気にられへん？｣
｢確かに気になるけど｣
｢で、なんでなん？｣
｢別に理由なんかないよ｣
｢面倒くさがりのめめやのに？｣
｢康二しつこい｣
｢ふっかさああんしつこいって言われたあああ｣
｢知るか｣

ふっかさんに冷たくあしらわれる康二。

｢目黒付いてる｣
と言ってティッシュを差し出した岩本くん。

｢え？｣
鏡を見ると唇に
Aが付けてたリップが付いてる。

｢あっありがとう｣
｢誰かとキスでもした？｣
｢いやいや、違う違う。あの、色つきリップ｣
｢ふーん、、目黒もそんなの付けることあるんだぁ、、｣

絶対疑われてる。

まぁ、嘘だけど。

｢キスするなら気をつけろよ｣
｢してないって！｣

メンバーにくらい

言ってもいいかもしれないけど

迷惑かけますって宣言するみたいで

ちょっと考えてしまう。