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蓮 side


同窓会当日。


期待しないようにと思いつつも

いつもより気合を入れて準備して

会場に向かった。



同級生達はザワザワしてるけど

見慣れた顔は至って普通。



落ち着くなぁ、



来ませんように


来たらいいな


気持ちはやっぱり揺れ動く。





｢あ、来た｣

近くにいたAの友達が


そう言った瞬間

俺はドアの方を見た。






Aだ。





｢遅くなってごめんね｣
そう言いながら入ってくるAは
何にも変わってない。




｢来れて良かったな｣
友達の1人が俺にぼそっと言った。




良かった。


話さなくたって



遠くから見れるだけでもいい。

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作者名：N | 作成日時：2020年8月31日 0時

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