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番外編:きみのこえ ぼくのうた ページ11

時は過ぎ、今日が終わり明日を迎えようとする午後11時。





「「うわぁぁぁぁっ、ぁぁぁぁあああああ!」」






本丸内に五虎退、小夜左文字の鳴き声が響いた。



「ど、どうしたの!?何事?!」
「え、ちょ、な何!何があったの!?」





加州清光と大和守安定を筆頭に刀剣男子がぞろぞろと様子を見に来る。






「じ、実は、五虎退も小夜殿も悪夢に魘されたらしく…。」
「ほ、ほらお小夜!宗三兄さまと、江雪兄さまと一緒に寝ましょう!悪夢なんてすぐに忘れますよ。」







二人を何とかあやそうとする一期と宗三だが、二人は余計に泣くばかりである。








「よ、よかったぁ〜。自分の所だけやなかったわ。」






疲れ気味の明石が抱っこする手には泣きじゃくったであろう愛染がいた。




「い、一体どうしたというのでしょう?どうしてこうも泣き出すのか…。」





一期は困り果てたように呟いた。






「お小夜君、ごこ君、愛君。』






優しい、安心する声が聞こえた。
言わずもがな童子切の声で、温和な笑みを浮かべ、胡坐をかいていた。




『うんうん、怖かったんだね。もう大丈夫だよ、君たちの大好きな家族は目の前にいるよ。





それに何時までも泣いちゃ、ダメでしょ?
皆は強い刀剣男子なんだから。』





そう言って3人の小さい手を己の大きい手で包んだ。
三人の顔が一瞬驚き、そしてゆっくりと安心した顔にかわっていった。




『落ち着いたかい?ゆっくりでいいし、無理強いもしない。
自分のペースでいいからね。







何を、見たんだい?


大丈夫、ゆっくりでいいから。』






真剣な瞳で三人を見つめる。
三人はか細い声でぽつりぽつりと述べた。





「みんなが、傷ついていく夢を、見ました。」

「国行もッ、蛍も傷ついてッ!なのに、自分は何もできなくてッ…。」

「怖くて怖くて、いち兄や兄弟の顔を見ても、まだ夢なんじゃないかって、安心できなくてッ!」




小夜、愛染、五虎退の順に悪夢の内容をのべた。






そして童子切は腕を伸ばし…。

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欝魏 - とても素敵な作品です。 (2020年4月24日 22時) (レス) id: 9689208d3b (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 影さん» はい、その曲をイメージして書きました。良いですよねボカロ。 (2018年10月6日 18時) (レス) id: 11fd4bd825 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - だれかのの心臓になれたならを思い出した!ボカロはやっぱいいね (2018年10月6日 14時) (レス) id: 026253e74c (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 匿名希望さん» あたちはあいちてゆ(ドヤァ) (2018年9月30日 11時) (レス) id: 11fd4bd825 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 好きです(唐突) (2018年9月30日 2時) (レス) id: 21ce6e7c67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アヤ | 作成日時:2018年9月6日 18時

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