たとえ、君が犬でも -結- 【JM】 (ページ26)

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◇JM◇ ページ26

二人して、車に乗り込むまでが退勤だったわけだけど。

なんでかテヒョンがずっとニヤニヤしながら俺たちの後ろをついてきて、何なら動画を撮って

TH「新郎新婦がハネムーンに向かうの、見守ってる気分」

とかのたまうから、ほんと、あっち行ってって。

『テヒョン、ほんとジミンが好きだね』

って、Aはなんかテヒョンと長年の友達みたいに、いとも簡単に意識の共有をして二人して見つめ合ってニッコリするから、俺は堪忍袋の緒を引きちぎって叫んだ。

JM「テヒョンア！！一生のお願い！！！俺、早くお家帰ってえっちなことしたいの！それしか考えられないから、余裕ないから、あっち行って！！！」

TH「REC●」

明日の全体練習、もう行きたくない。

なんだかんだで、ようやく車を発信できて、念のためAは後部座席で黒尽くめに帽子被ってジャケット襟立て、マスクしてもらって。

尾行も無いかちゃんと神経張り巡らせながら、俺の部屋に到着。

ああ、やっとだよ。

長すぎだよ。

今日という日に、どんだけのイベント詰め込むんだよ。

絶対今日だけ1時間が120分で設定されてたって。

ピンポン、とインターホンが鳴って。

時間差で上がってもらったAを、部屋に招き入れる。

キス？

そりゃするよ。

玄関？

ドアはちゃんと、もちろん閉まったの確認したよ？

お風呂、って合間に訴える声なんか聞こえないし、この場で一回したってどうせ、全然物足りないんだから、いいじゃん。

俺、良く「待て」ができた方だよ。