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YG-2 ページ10
恋人候補とか言った？
誰が？
《ナムジュナは私のことが好きだったから、私とワンチャンあるかも状態になるけどそれを望んでるかって話をしたんだよ》
え？
誰が誰を何で、ワンチャンが何って？
衝撃的なんてもんじゃなくて、俺は座っていた椅子から立ち上がってスマホを呆然と見つめてしまった。
ここが作業室で良かった。
じゃないと、絶対何事かと問い詰められていた。
あと、俺がナムジュンを捕まえて問い詰めてた。
《ナムジュンが、お前を？》
《知らなかったの？私これでもモテモテのモテな方だから、人の視線には敏感でして。私のことを好きな人はすぐわかるんだよ》
《ナムジュナは、私と必要な時以外は絶対目を合わせないんだって、知ってた？あの礼儀正しい男がだよ》
《それなのに、私がよそを向いてると、視線を感じるわけ。振り向くとナムジュナが下を向いたり、横を向いたり、何かを見てたり》
ピロン、ピロン、ピロン、と流れてくるメッセージを目で追うけど、何回読み返しても、俺の知ってるナムジュンがAを好きだなんてこと、信じることができない。
《冗談？》
《冗談ならもっと笑える方が良くない？》
ごもっとも。
全然気付かなかった。
あいつ、いつから。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2022年12月3日 8時
