二人が一緒に歩く方法【YG】 (ページ7)

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NJ-3 ページ7

そんな俺に、Aヌナは、カウンターに頬杖をついたまま、ゆっくりとまばたきをして、

『ナムジュナ、それはそうとして』

『こうしている間にも、私と君との恋が発生する確率がどんどん上昇してるんですよ、分かってる？』

と言った。

とたんに、ざくりと何かで背中を切られたような衝撃が走った。

「えっ…なんです？俺と、ヌナとの？…え？」

『更に言うなら、別れた、もしくは別れそうなカップルの恋愛相談をされる相手は、してくる相手と付き合う確率…ものすごくたっかいんですよ？』

Aヌナの、話の意図は理解できないが、到底無視できない内容に、思わず一歩、近寄った。

「恋愛相談…？相談じゃなくて、話題だと思いますけど」

『いやぁ、私の中ではこれは、ほぼほぼ恋愛相談ですね』

「…っ、そんな、ソースも疑わしい話を…て言うか、なんで今そんなこと」

また一歩、踏み出す。

ユンギヒョンとの話をしていたはずだ。

なのにそれが何で、俺と、Aヌナが付き合うことになる？

ヒョンの顔がちらりと脳裏に浮かんで、消えてくれない。

て言うか普通に駄目だろ。

駄目？

いや、ヌナとは恋愛とか無理…

いや、無理じゃない。

けど、駄目だろ？