二人が一緒に歩く方法【YG】 (ページ44)

今日:15 hit、昨日:10 hit、合計:166,703 hit

You-5 ページ44

『ほんと、なんなの？あなたユンギに職場で会えるんでしょ？長い時間すごせるんだよね？私に家ぐらい譲って』

JK「ヌナ…！やっと敬語やめてくれたね！わー、僕、ほんと嬉しい…」

『もじもじするなあ！ちらちら見てくる視線で、その愛嬌が演技だってわかってるからなぁ！』

ガー！と歯を剥いて威嚇しながら、私はユンギに買っておいた羊の肉を焼き始めた。

匂いがあるから、本当は家であまり焼きたくないんだけど、特別な時に焼いてあげようと思って買っておいたやつ。

ジョングクさんも羊好きって知ってるってことを知らないフリしてるけど、ユンギは全部お見通しで私を見て、ずっとニヤニヤしてる。

YG「俺今、すごく良い酒のつまみ食べてる気分」

実際ビールが進むみたいで、ジョングクさんが消していく隙間からちょこちょこつまみながら、気分良く晩酌してる顔が、すごく幸せそう。

お酒で口の滑りが良い感じなのか、

YG「お前らが、もちゃもちゃしてるの見てるの、最高に気分良い」

なんて、素直にそんなこと言ってくる。

て言うか、そこで、全開で笑うかな。

ジョングクさんいるから私何も手出しできないじゃない。

キスの一つも奪いたいのに。

『もちゃもちゃしてないでしょ。バシバシやりあってんでしょ』

YG「猫がじゃれてんのかって感じだよ」

『こんなデカい猫いるか。アムールトラかグリズリーか白熊だよ』

JK「俺一応、うさぎで通ってるんだけど」

『こんな肉食ううさぎいますかね。いませんよね。あなたうさぎの皮を被ってるだけだし、その皮作るために、いったい、何匹のうさぎを犠牲に…』

JK「スプラッタホラーみたいに言うじゃん」

男子が二人でゲラゲラ笑うので、耳が痛い。

でもかわいい顔が二人して、ほんとに嬉しそうに笑うから、私も、つい。

『ジョングク』

ぴょこん、っと耳が立ったみたいな顔して目を丸くする顔は、確かにうさぎに見えなくもない。

『お家訪問は、月に1回以下にしなさい』

JK「ヌナ！！！そこは、『次からいつでも来ていいよ』でしょうが！！！」

真っ赤な顔して怒ってくるけど、ほんと、認めるわ。

YG「うちのグガ、かわいいだろ～？」

まあね。

素直に、うんって言いたくないけどね。

終わり。