HS-5 ページ18
TH「じゃあ、最後に、会えない時間がどうしてもできてしまうなら、それを埋めるものってなんだと思いますか？」
テヒョンの顎の下に両手を添えて、愛嬌〜とやってたら、いきなり難しい問題出してきた。
「ええ？難しいなあ…」
と言う俺の手にハートの上部分を作って持ってきて、ハートゥというので、キュンした。
「俺なら、たくさん話をするかな。話をする時間がないなら、写真を送って、動画撮って送って、奥さんが寂しくないように、いつでも俺が頑張ってる姿とか、幸せでいる顔を見れるようにしてあげるかなあ？」
テヒョンの答えを待つその顔が、まるで親からご褒美をもらう子供みたいで、俺への信頼と、尊敬を感じてちょっと胸が熱くなる。
こんなことなんで悩んでるかしらないけど、ずっと誠心誠意答えてるから、それが伝わってる顔してるテヒョンは、本当に愛らしいし、いとおしい。
「好きな人が頑張ってて、喜んでる姿って、見てると幸せになんない？」
それは夫婦だけじゃなくて、恋人でも、親でも、兄弟でも。
そうでしょ？違う？
TH「…ありがとうございました」
「…で、これ何の話なの？」
TH「…スパイ…」
「？？？？？？？俺らの中に、スパイと結婚する奴がいるの？」
TH「いえ、世界的スーパースターと結婚するために、スパイが必要なんです」
よし、と拳をにぎって、なぜかやる気まんまんの顔をしたテヒョンが、俺ににこっと大正解のスマイルを一つ。
「ほんとに、全然わからないんだけど、とにかくかわいいわ」
まじで、全然理解はできなかったけど。
テヒョンが嬉しそうだから、俺はそれで十分だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 918人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フネ55
| 作成日時：2022年12月3日 8時
