地上の楽園 -いち- 【JK】 (ページ3)

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俺も歩きながらマスクを付けて、髪をわざとグシャグシャに乱した。

オーバーサイズのパーカーは、タトゥが目立つから指先まで隠れるくらいのやつ。

ちゃんと隠せてるかどうか、VIPフロアのエレベーターホールに置かれた大きな鏡で確認した。

うん。タトゥーは見えない。

でも、

「俺かっこよすぎて、一般人に見られるのは無理かな」

てテヒョンイヒョンみたいに頬のとこにVサインを決めて、鏡の俺に笑って見せる。

SJ「やあグガぁ！ヒョンのいいところ吸収したの？いい感じだよそのままこっちの世界においで」

「でもSP連れて歩いてたら、カモフラージュとか意味なくないかな」

ジンヒョンをスルーして、帽子を持ってくるべきだったか、これでいいか悩む。

SJ「鏡のジョングクくんじゃなくて、隣のソクジンくんとお話して欲しいなぁ」

そんなかわいいことを言うので、鏡の中のソクジン君にはウィンクしておいた。

ここ最上階のVIPフロアは俺たちで貸し切られているから、エレベーターは直通。

だからSPの人はエレベーターの入り口での待機になっていて、

「SPのかた、下で合流って話してるから」

と言うジンヒョンの言葉に頷きながら、エレベーターのボタンを押した。

チン、と軽やかな音がして、ゆっくりと音もなくエレベーターが開いた。

開いたら。

あ、なんか。

やばいのがいる。