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15★ ページ15
『あっ』
不意に聞こえたかすれた声は、明らかな艶を含んでいて、かっと耳の後ろが熱くなった。
触れている場所から、
さっきの感覚が、
じわじわと、
浸透するような気がした。
『おっ、か、まい、なく…っ』
俺の問いかけへの答えだったんだろうけど、単語の形じゃなくなってた。
ほとんど吐息のような声は、何かをたえるように震えていて。
俺と同じ感覚を、
この人も感じたんじゃないかと。
その時の俺は、ただ確認したかっただけだった。
彼女は酔っていて、ろくに抵抗もできない状態だなんてこと、頭から抜けていた。
ただ、
今感じている感覚が何なのか。
確認したかった。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年11月28日 0時