地上の楽園 -に- 【JK】 (ページ5)

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女の子＝恋てなんだ。

その計算式、大丈夫？と、そのままアリンに聞いたら、

AR「恋の無い人生なんて損してる！女の子は愛されてこそ、だよ！うううん、人間なんだから、愛があってこそだよ！」

と恋愛主義者の暴論を思う様投げつけられた。

勢いにあっけに取られた私がどうしたかと言うと、めんどくさいの一心でアリンからの合コンや飲み会や打ち上げの誘いを断りまくった。

なんせ、職場が貫徹普通なもんだから、夜に時間があったら寝ていたい。

それに愛があってこそと言うなら、私は三つ離れた妹を自分よりも大事に思っているし、両親だって心底尊敬して愛している。

あと、仕事も愛してる！て叫んだのに、アリンは哀れな生き物を見る目をしている…

わかってる。

私がそれをサボってるって。

特に恋愛がらみのトラウマを持ってるわけでも、同性愛者なわけでもない。

生きていて25年間、告白をされたことも、告白をしたいような相手もいなかった。

それだけだ。

そして、私のような特に美人でもなく、目につく個性もなく、平凡を平積みしたようなタイプの人間は、時に積極的に動かないと恋をする機会なんかやってこない。

…興味が無いわけじゃはない。

でもやったことがないことって、
失敗するの怖くない？

まして、
ずっとほったらかしにしていたせいで、
どうしたら始められるかさえもわからないんですけど。

AR《知らない人との飲み会が嫌なら、スタッフ打ち上げならいいんじゃない？顔見知りだし、ていうか仲間だし、仲良くなったら好きになるかもしれなくない？》

え、人を好きになるのってそんな簡単なの？

生まれてこのかたそれができてない私、
なんなの、

人間失格なの？

少し凹む。