地上の楽園 -に- 【JK】 (ページ19)

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アリン、ねえ。

目が覚めたら、隣で知らない男の人が寝ていたよ。

まだ夜が明けきらない、うっすらとした朝日が、カーテンの隙間から漏れる中。

薄暗がりの部屋の中で、私は一人、昨日の情事の記憶の清算もできないくらいの最悪の二日酔い。

セントラルヒーティングで乾燥した室内で、喉の痛みも相まって体調は底辺の底を這いずるいきおい。

…でも、昨日のことは覚えている。

忘れられるはずがない。

互いの顔もわからないくらいの暗闇の中、

すべての意識と、

からだの中の神経が燃えて溶けて、

弾けて、

なんどもバラバラになって、

お互いしかそこに存在しないみたいな、

夜。

思い出しただけで、じゅん、と下腹部がまた熱を帯びて、同時にあられもない箇所が引きつるようにズキズキ傷んだ。

そして不意に、強烈な羞恥心が襲ってきた。

昨日お酒で失っていたそれが、のこのことやってきて、私に渾身の一撃を食らわせた。

アリンのこと。

打ち上げでの醜態。

フィリップさんとのこと。

昨日の、初めてのこと。

そしてここが、私の部屋ではないということ。