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郵便受けの口から、まるであっかんべーをするかのようにはみ出したピンク色の封筒を、佐藤Aはなんの気になしに引き抜いた。
その勢いで封筒に乗っていた桜の花びらが
はらりと舞い降りる。
「……??」
『佐藤A様』という宛名をみて
誰からだろうと裏返す。
『佐藤A』
封筒の右下に書かれた名前にAはふたたび首を傾げる。
私から…??
どういう事だろう……??
Aは一瞬考えたが、すぐに我に返った。
ヤバイ!遅刻する!
Aは門扉を押し開け、慌てて駆け出した。
今日の日記の内容決定!!
『4月6日。人生初の朝寝坊
早咲きの桜がちらりほらりと殺風景な並木町に色をつけている。
眼下に広がる信州の古都、松本の町並みを見ながら、Aは石畳の坂道を駆け下りていく
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作者名:ありここベリー | 作成日時:2017年5月21日 14時