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廉と海人の血が繋がってないって聞いた時、自分の中で自然と受け入れられて、すぐに納得できた。
廉はあんなチグハグな可愛がり方してるし。海人は素直に甘えてるのにな。
「でもさ、義理の兄弟の割に海人めっちゃ廉に懐いてるよなー。一緒の全寮制の高校に入るなんて。普通だったら離れた方が楽な存在じゃんね。」
海人が下を向いているので頭を撫でる。
「海人、寂しがりやなんだって？親と離れるより廉と離れたくないって、よっぽど廉の事好きなんだな。」
海人が顔を上げると耳まで真っ赤になっていた。え…？
「海人、どしたの？もしかして、」
「何もないよ！そんなわけないじゃん！」
海人が自分の顔を隠しながら全力で否定する。
「俺何も言ってないけど。…海人お前、廉に恋してるとか？」
「ちょっと、ありえないからっ！」
俺を叩く海人の目が潤んでどんどん焦り出してる。そういうことか。
「まぁ、違うんならいいけど、誰かに話して楽になるんだったらいつでも聞いてやるからな？そういう偏見とかないし。」
「……。」
「まぁ、出会って数時間でこんな話する俺デリカシーないな！ごめんな。」
潤んだ目のままで俺のことをじっと見つめている。綺麗な目をしていて吸い込まれそう。
「紫耀は、俺のこと気持ち悪くないの…？」
「気持ち悪いわけないよ。むしろ応援したいし。」
海人は右手を左胸に当ててシャツをギュッと掴んでいる。怖がってるみたい。大丈夫だから…頑張れ。
「紫耀…本当に鋭いね。…そうだよ、俺、廉のことが…。」
力強く目を瞑ったからか、大きな目から涙がポロっとこぼれた。
「もういいよ、辛かったら言わなくていいから。海人、そこまで思いつめてたんだな。」
海人のことを抱きしめると肩を震わせながら抱き返してきた。
「しょお…ありがとう。ごめんね。」
「ふふっ、なんで謝るんだよ。」
初対面の俺にここまで無防備に頼ってくれて嬉しい反面、やっぱり心配だな。廉が過保護になるのもわかるわ。
「ほら、食堂に廉も来るだろうから、泣き止もうな。」
「うんっ…。」
「あぁっ、無理に目こするな、赤くなるだろ。」
「ごめん…顔、洗ってくるね。」
海人、こうやって廉を追って同じ学校に入るってことは、好きな気持ちから目をそらすつもりはないんだろうな。
廉、ちゃんと受け止められんのか？
終わり
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ゆん - わー！新作嬉しいです！相変わらず海ちゃん可愛いー！更新楽しみにしてます！ (2019年10月9日 16時) (
レス) id: 60d775cbe8 (このIDを非表示/違反報告)
たべっこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！嬉しいです！義兄弟設定いいですね！続き楽しみにしてます。 (2019年10月8日 11時) (レス) id: 4035f86721 (このIDを非表示/違反報告)
cas(プロフ) - 更新ありがとうございます。新しいお話も海ちゃんがかわいくて続きが楽しみです！！ (2019年10月6日 21時) (レス) id: 2fd33bd393 (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - 更新ありがとうございます！れんかい義兄弟のお話、これまた面白くなりそうな設定ありがとうございます！(笑) 今日通知を見て、「たくさんのひまわり」だったので、心の中で飛び上がりました！続き楽しみにしています！更新頑張ってください。応援しています！ (2019年10月6日 10時) (レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - たべっこさん» 海ちゃん可愛いのに受け小説少ないですよねT^T またボチボチ書けたらなと思います！ (2019年10月5日 19時) (レス) id: e9d59d8006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のこ | 作成日時：2019年7月14日 22時
