２３ 紫耀side ページ23
そろそろかなと思ってた。
海「ねぇ…紫耀。最近、彼女でもできたの？」
いつもみたいに俺の家でまったり過ごしていたら、静かにそんなことを聞いてくる。
紫「ん？いないよ、彼女いたらこんなにしょっちゅうお前といるのおかしいだろ。」
海「じゃあ…俺の他にできた？」
紫「ん？何が？」
海「紫耀の、、はけ口になる人。」
自然とため息が出てしまった。
やっぱり海人は、自分はただの欲求のはけ口だと思ってたんだ。
いや、海人は何も悪くないんだけどさ。
海「あ、ごめ、、面倒くさいよね。気にしないで？」
急に立ち上がって海人がこの場から離れようとする。
紫耀は海人を抱き寄せて引き止め、肩を掴んで無理やり顔を向けさせた。
紫「海人、、お前泣いてんじゃん。」
海「え…嘘。ほんとだ。…やだっ…。」
濡れたまつ毛を手で拭いながら、海人は顔を隠す。
海人が少しでも俺に執着を見せた。
海人の泣き顔を見ながら、自分の口角が上がる。
紫「俺は海人が好きだよ。お前をただのはけ口だなんて思った事ない。」
海「…ん。」
海人のこういう涙はほとんど見たことがない。
もういっそ、全部伝えてしまおうと思った。
紫「お前を俺だけのものにしたい。
俺以外と仲良くなるのが面白くない。
お前が遊んできた、夜のお前を知ってるやつ全員の記憶を消したいよ。」
海「紫耀、そんな事今まで…」
紫「そうだよ。本気見せたらお前怖がって逃げんじゃん。」
海人はすでにハッとした目をしてこっちを見ている。
紫「お前、全部嫌いだろ？
嫉妬、優越感、独占欲、苦しみ、怒り……後悔。
俺はお前に関してこんな汚い感情持ってるけど。ダメ？」
海「だ、ダメじゃないよ。紫耀は汚くないもん…。」
紫「お前にだってそんな感情があっていいんだよ。人を好きになるってそういう事だし。綺麗なままでいようとすんな。」
紫「怖がらないで、本当のお前を俺に見せてよ。」
海人が不安そうな顔をして、そっと俺に抱きついてくる。
紫「俺は今からお前に本気を伝えるから、俺から逃げないでほしい。」
静かに泣いて返事ができない海人を抱えて、俺は寝室に向かった。
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Calckakkii2(プロフ) - この話好きすぎてこれでもう3回読み返します…よろしければまたしょうかいのお話読みたいです！ (2020年5月18日 21時) (
レス) id: f8a4e793a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - やっぱり何度読んでも面白いです！続編、新作などのこさんの描くもの何でも読みたいです！ (2020年5月11日 7時) (レス) id: 60d775cbe8 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - Annさん» ありがとうございますー！小悪魔かい私も大好きです！長くなっちゃいましたが、また思い出して読んでください笑！ (2019年7月14日 22時) (レス) id: e9d59d8006 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - ゆんさん» 私の妄想楽しんでいただけたようで光栄です！廉担さんには申し訳ないです…！パロディでよければ他の作品も是非読んでみてください(^ ^) (2019年7月14日 22時) (レス) id: e9d59d8006 (このIDを非表示/違反報告)
Ann(プロフ) - のこちゃんお疲れ様でした〜〜素敵な作品を作ってくれてホントにありがとうございます〜小悪魔なかいちゃん大好きです！！多分この作品をもう一度読みます。ホントに大好きです！！ (2019年7月3日 12時) (レス) id: 7b21c62c80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のこ | 作成日時：2019年5月16日 15時
