検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:5,667 hit

ページ3

.





「ありがとうございました〜またお越し下さいませ」







華とおしゃべりをしていたらいつのまにか時計の針が7時を回っていた
この子と話していると時間なんて忘れちゃうんだよね








『うぅ〜やっぱり外は寒いー』

「雪弱まってる♪︎」








お店の中は暖房がきいてるから暖かいけど
やっぱり1歩外に出れば現実を突きつけられた私であった


少しでも口を開けただけで白い息が出てくる







「今日わゴチになりました!A様♪︎」

『はいはい、お返し期待してるよ華』

「…見て!蝶々!」

『誤魔化し方下手くそw』







_____ポスッ








え?



今誰かに何かを投げられた
首元にポスッと弱々しい音と共に冷たさを感じる





動かず立ったままでいるとまた投げられる








『もぅ誰よ!うっ!』

「ふっ、顔面ヒット」








顔全体に広がる冷たさ

ポロポロと落ちていく雪の間から見えたのは








「よっ、A」

『ちょっと、侑李!』

「なんだよカメムシ」

『はぁ!?なんでカメムシよ』








悪戯な笑みを浮かべる侑李のもとへ走り
仕返しで雪を投げつけた








「亀みたいにとろくて、虫みたいに小さい。
イコール、カメムシ♪︎」

『バカ侑李!!』

「痛い痛い痛い!」

「もぅまたラブラブしないの」









圭人の肩に腕を置きながら嬉しそうに笑っている華
だからラブラブなんてしてないから!
てか圭人まで何その笑い堪えてながらのキモい笑み



侑李の両頬をつまんでいるとハムスターのように広がるほっぺ









『ふふっ、ブサイクw』

「うるしぇえ、はなへよ」

『いや〜だねー』









_____ありがとうございました〜









「あ、2人とも邪魔だよ!」

『え』








お店の入り口あたりにいた私達は、
お店から出てきたお客さんと鉢合わせになる








『あっごめんなさい』

「いえ、大丈夫ですよ」








顔も見ずに頭を下げて言うと、
視界に2人の足元が映る



ブーツを履いた男の人と、
綺麗なベージュのヒールを履いた女の人







あれ、まってこの声…

聞いたことあるような気がするのは気のせい?








『……あのっ』






私が頭をあげた時にはもぅ私に背中を向けて歩いていて

さっき入ってきた人達だった







「なんだよ、知り合いなのか?」

『…いや、違うと思う』







見たことないし、初対面なのに
見たことあるようで会ったこともあるような






「帰るぞ〜」

『うん』

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年6月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。