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『はぁ...さっむい〜』









冷たい風がなびき肌をさす

ハァーっと息を吐けば白い煙のように空気に消えて行いく





12月に入ると、クリスマスへ向けて早くも街中が
カラフルなイルミネーションで彩られる






恋人や家族連れもみんな楽しそうに歩いていく



みーんなラブラブで幸せそうだなぁ
私にも、私だけを愛してくれるイケメン彼氏欲しいんだ!



真冬の夜のベンチに1人で座る17歳の私の心の叫び









上を見上げると、今夜は雪の降りそうな夜空









『あ〜ぁ私もクリスマスを共にする彼氏を_』

「おい!」

『うわぁ!』









急なつっかかる声とともに
髪の毛をワシャワシャと乱される









『ちょっとー侑李!』

「へっ」









後ろを振り返ると、
やってやったとでも言うようなドヤ顔の侑李



可愛い顔しときながらやることが人一倍意地悪









「何1人で、
 あぁ私を愛してくれるイケメンな人いないかな〜って
 夢見すぎ」

『はぁー!私そんなこと言ってないから!』

「お前にはさ、いるじゃん」

『誰がよ!』









侑李はベンチをまたぎ私の方を向きながら座った









『...何よ』

「...」









無言のまま見つめてくる侑李に、
理由は分らないけど心臓の鼓動が早くなっていく









「お前には、俺がいるよ」

『...ぇ』









だんだんと近づいてくる侑李の顔

え、ちょっと









「痛ったー!」

『バカ侑李!』

「叩くなよ」

『あんたが近づいてくるからじゃん!』

「なんだよドキドキしたくせに」

『し、してない!!』

「ちょっとーあんた達まーたラブラブしちゃって」

『はぁ誰がラブラブよ!』









そんな冷やかしの声がした方を向くと、
ニヤニヤと嬉しそうに笑う、









『華!圭人!』

「付き合って何ヶ月だっけ?」

「もう1年n」

『付き合ってないから!』









なんで当たり前かのように言おうとするかなこのチビ野郎
まず付き合ってないし、ただの中学からの男友達なだけ









「圭人〜Aがこわいー」

「...いつもだよ」

『圭人?今なんて言った?』

「華がA器小さいって」

「言ってない言ってない!」









こんなですが高校1年の時から仲良し4人組です









「あ、雪!」

『雪?....あ、ほんとだ』








 


手のひらを差し出すと、フワリと雪が落ちてきた

今年も雪が降る季節







そして、君を思い出す季節

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作者名: | 作成日時:2017年6月13日 21時

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