君への決意 ページ12
ふふ、ははは、あはははははっ
僕は笑顔で走る。走る。今すぐ君に会いたかった。
愛する君に伝えたかった。君を幸せに出来るのは僕だけだと。
そのためには君に張り付く“汚い虫”を消す必要があると。
きっと君ならわかってくれるよね。だって僕のこと愛してるもんね。
広がった傷口から血が滴るのも気にせず走った。
あのカフェーに行けば彼女に会える。僕だけの彼女になるはずの彼女に。
早く会いたい抱き合ってキスをしたい。その先だって…。
愛してるあいしてるアイシテル…あわよくば愛して欲しいねぇ愛して愛して愛して
そんな彼氏-やつ-なんかより僕を愛して
嗚呼、こんな事考えてたらやはりあの人の彼氏が本当に憎くなる早く消したい。肉体すらこの世に残したくない。
そうだ、バラバラにしてトイレに流してしまおうか。
楽しい楽しい。彼氏-やつ-を消し去る妄想を何パターンもするのは大変楽しい。
ふふ、ふふふふ
僕はやっとカフェーにたどり着く。
カランカラン
「A!A!!んなぁ、いるんだろ?A!愛してるぅ!!」
必死に名前を呼び愛を伝える。周りの目なんかこの時は分からないほどに夢中だった。夢中で彼女を探した。
「A!Aは、ははは…きいてよぉA僕ね僕ねぇ…!やっとわかったんだァねぇ聞いてよAぇ愛してるからぁ」
お母さんにお話する子供みたいに僕は彼女…Aに話しかけた。
はずだった。
いつも僕とAが座っていた席。
そこにAはいなかった。
「は、はぇ…ぁ…は…?ゃぁ……!ぁ゛ぅ…あ゛っ」
僕は理解ができなかった。そこに“居なければいけない”存在がなかった。
ありえない有り得ない、こんなことあってはならない。僕は君を愛している…愛しているのにぃ!!君は僕の理想を叶えてくれない!!こんなにも愛してるのに!!思ってるのに!僕だけが君を見てるのに!!!君は僕で僕は君なんだ!嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!!!
僕は発狂した。
こんな仕打ちあってはならない。どうやら彼女は僕の愛を分かっていないようだ。解らせてあげなくちゃ、愛してあげたい、もっと君を美しくしたい、あの白い肌に、紅いシミを付けたらどれだけ綺麗だろうか、僕が、僕が…。
彼氏のものにしてやるもんか。僕のシンデレラは僕だけのものになるんだ。僕が彼女のハジメテを奪うんだ。僕が君をハジメテ殺してあげるね。
僕が君を“アイシテ”してあげる。
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メカゴジラ(プロフ) - ひながいいんだろ?さん» ひながいいです。 (2018年12月7日 18時) (レス) id: 1cd0b10313 (このIDを非表示/違反報告)
メカゴジラ(プロフ) - 森の神様は死にました。キャラ設定は拘りに拘ったので褒められるとすごくンコォ!!な気持ちになります┌(┌^o^)┐更新頑張りましゅ!応援ありがとうございますンコォ!! (2018年12月7日 18時) (レス) id: 1cd0b10313 (このIDを非表示/違反報告)
ノストラダムス(プロフ) - Lilyさん» 阿部浩二の良さを分かって頂いてうれちいでしゅ。阿部浩二は私たちの天使であり神キャラとなっております。ぜひこれからも本作品をよろしくお願いします┌(┌^o^)┐ (2018年12月7日 18時) (レス) id: a136e99598 (このIDを非表示/違反報告)
ひながいいんだろ? - 阿部浩二推せる。 (2018年12月4日 15時) (レス) id: d55c8353a9 (このIDを非表示/違反報告)
早苗 - 森の神様の行方がとても気になります!キャラ設定を見ても魅力しか感じない素晴らしい登場人物だと思いました!とっても大好きです〜〜!!!!更新楽しみにしてますぅ≡┏( ^o^)┛ (2018年12月4日 15時) (レス) id: 966ab2b35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノストラダムス x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年11月10日 22時