2:好きになっちゃダメだよ ページ2
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友「田中さん…ってえ、チャラそうな人?」
『うん』
友「まじか、もう会ったのか」
『なにその顔。会っちゃダメな人?』
友「会ったらダメってわけじゃないんだけどねぇ〜…」
私がバイトを始めるきっかけになったともちゃん。
「初日の感想教えてよ!」って呼び出されてひと通り話すとなにかを含んだ顔してストローでカフェオレをずっとかき混ぜている。
友「あ、ねぇその後なんか話した?」
『んーん、店長さんきたし田中さん仕事しに店舗行ったし』
友「…ふーん、そっかぁ、」
『…で?さっきのはなんだったの』
友「いや、んー……ジュリくんさ、あー田中さんね。…いい人なんだよ」
『うん?』
友「いい人なんだけど、絶対好きになっちゃダメだよ」
『………はい?』
友「あんたみたいなタイプが1番好きになっちゃいそうだから」
『いや、え、ん???』
田中さんがどんな人か、なんでそんなことを言うのか。
ともちゃんに一から丁寧に話を聞いた。
『えっと、つまり田中さんは思わせぶりな人で、何人も敗れてる?ってこと?』
友「そう、それでそのじゅ、…田中さんには」
『いいよ呼びやすい呼び方で』
友「…ジュリくんには、彼女さんがいるの」
『彼女、さん?』
友「そ、ミサトさん。オノミサトさん」
「シフト被るかわかんないけど…あった、この人」
ともちゃんに見せてもらった写真には今より少し幼いともちゃんと、
『…綺麗な人』
友「そ、これでいて性格よくて来年から社かい人のお姉さん」
そこからオノミサトさん改め小野都里さんとはすぐに初対面を果たした。
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作者名:野良猫 。 | 作成日時:2022年11月17日 11時