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…凛ちゃんによると、
名前は藤井流星。3年生。私の思った通りヤンキー。喧嘩が強くて有名で、全校生徒で知らない人はいないらしい。
そして、第2校舎は彼のたまり場。
第2校舎は昔は各部活の部室がある校舎だったけど、彼が一つの部屋を気に入ったらしくみんな会いたくなくて使わなくなったらしい。
「A、ヤンキーとか苦手でしょ?それに襲われたらやばいと思ったからあそこには行くなって言ったのに…」
『ご、ごめんなさい…!!』
凛ちゃんがせっかく心配してくれたのに私はなんてことを…。
「それで?なんで目つけられたの?」
『わかんない…。猫についていったらたまたま会っちゃって…』
「今日も来いって言われてたよね?どうしよ、逆らったらなにされるかわかんないし…私もついていきたいけどバイトだし…」
『だ、大丈夫だよ!ひとりで!』
凛ちゃんにこれ以上迷惑をかけたくなくて、勢いで言ってしまった。全然大丈夫じゃない。
「…すっごい心配なんだけど」
『いや、うん、大丈夫!…お父さんからもらった防犯ブザー持ってるし!』
高校生だしもう防犯ブザーいらなくない?と思っているけど、お父さんが毎日持ち歩きなさい!ってうるさいから仕方なく持ち歩いてる。まさか役立つ日が来るとは…!
「うー、うん。超心配だけど…。あ、連絡先交換してなかったよね?なんかあったら電話して。絶対」
『う、うん!絶対する!』
昨日会ったばかりなのに凛ちゃんってすっごい優しいなあ…。仲良くなれてよかった。
なんて、考えてる場合じゃない。ヤンキーさんに会わなきゃいけないんだ。
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作者名:ままま | 作成日時:2018年4月26日 22時