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…何も言えなくなってしまった。
神山さんの一言が、胸に深く突き刺さったみたいで、息が苦しくなる。
「…まあ、そんな焦るもんじゃないと思うけどな
でも、」
待ってるのもしんどいと思うで
その言葉を聞いた瞬間、じわっと目に涙がにじむのがわかった。
流星さんを苦しめてるかもしれない。
私が自分の気持ちから逃げているせいで。
「わ、ちょ、泣かんでや!泣かせたくて言ったんやないねんっ」
『う、すいませんっ。たしかに、その通りだと思って…』
「……俺なあ、こういう話してみたかってん。恋バナ?ってやつ。だからなんかあったら俺に相談してや」
『…神山さん…』
「神山さんってなんかいやや!神ちゃんでええ!」
『いやっ、先輩ですし、』
「俺がええって言ってるんやからええの!」
『は、はい』
神山さん…神ちゃんはそのあとなぜかパンケーキを奢ってくれて、家の前まで送ってくれた。
「あ、LINE交換せえへん?」
『はいっ!したいです!』
LINEを交換しながら、神ちゃんは「また甘いもん食べに付き合ってくれん?」と照れくさそうに言った。…可愛い!
『もちろんです。また行きましょうね』
「じゃあ、また学校でな。…流星と仲良くするんよ」
『…はい』
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作者名:ままま | 作成日時:2018年4月26日 22時