ヤンキーに目をつけられまして（青） (ページ30)

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「おいしいな！」

『おいしいですね～』

神山さんと約束通りパンケーキ屋さんに来た。両頬いっぱいにパンケーキをつめた神山さんはリスみたい。

パンケーキを食べながら色々お話しをした。

神山さんは流星さんと同い年で、3年間ずっと同じクラスらしい。

「猫についていったら流星に出会ったとか、すごいな」

『はい、ほんとたまたま…』

「で、好きになったんや？」

『、えっ！？』

いきなりの言葉にパンケーキが喉に詰まりそうになる。

『す、好き…？』

「おん、好きやろ。見たらわかるわ」

パンケーキをナイフで切りながら、淡々とした口調で話す神山さん。

『正直、人を好きになったことがないので、この感情がなんなのかわからないんです…』

「流星といるとどきどきする？」

『…します』

「じゃあ恋やわ」

そ、即答！？

『で、でも、怖いからどきどきするとかもあるかもですし…』

「じゃあ、流星のこと怖いん？」

『い、いや…。初めは怖かったですけど、今は全然…』

「…あんさあ」

神山さんはナイフとフォークを置いて私をじっと見つめた。

「もう自分でもわかってるんちゃう？」