ヤンキーに目をつけられまして（青） (ページ14)

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あれから、第2校舎に行こうかすごく悩んだ。

流星さんの優しい顔が忘れられない。けど、

凛ちゃんはずっと私のこと心配してくれてるし、やっぱりヤンキーだと思うと怖くなってしまう自分もいた。

そうやって悩んでたら一週間経ってしまって。

気づいたら、あの部屋の前にいた。

…グミに会いに来たんです！私は！

そう心に言い聞かせて扉をノックすると、「ん？どちらさまあ？」と知らない声がした。

ガチャ

「へ…誰？」

中から黒髪の男の子が出てきた。目がくりくりしてて可愛らしい顔をしている。

「あ、A」

「…えっ、もしや流星の女！？」

と、大声で言った男の子の頭をバシッと流星さんが叩いた。

…流星の女って…。

『違います…』

「ええー、そうなん？どういう関係なん？何年生？」

「シゲ、うっさいから。A、今グミいないんよ」

『あ、そうなん、ですね』

「お兄さんとお話ししよーや！Aちゃん！」

…騒がしい人だなあ。