マフィアなWESTさん５【JW】

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シゲのその言葉に
みんながどっと盛り上がる。

かくいう俺は、
肝心な部分が聞き取れなかった。


わいわいと話すみんなに
居ても立っても居られなくなって、
いつもより大きい音を立てて
ドアを思いっきり開ける。


その音に反応して、
一斉にみんながこちらを向いた。


紫「あ、噂をすればやんか」

緑「タイミングいいなぁ」

橙「今みんなでジュンタくんのこと
　 話しとったんやで〜」


にこやかに手招きをして、
俺を輪の中に呼び寄せるアキト。

悪いことを言ってたわけじゃないのは確定、やな…。


黄「いや、それは薄々気づいてたけど……。
　 何について話してたん？」


ドキドキしながらそう尋ねると、
にっこりとした笑顔でシゲが意気揚々と言った。


赤「ん？ジュンタは姫ポジよな〜って話！」


姫、ポジ……？


その言葉にきょとんとしていると、
シゲが笑い始めた。


赤「あかん、ジュンタおじじやから
　 意味わからんねんや」

青「諸説あるけど、ジュンタの場合はみんなから
　 守られがちな存在ってことやで」

黄「いや、意味は分かってるねんけど…」


そうだ、言葉の意味はわかっているが、
それがどうしても俺と結びつかない。

だって、みんなから
か弱い存在みたいに扱われて守られる
お姫様みたいなポジションとか…。


黄「絶対違うから！！俺！！」


そう声を荒げてみても、
みんな「また言ってるわ〜」みたいな
ニコニコした笑顔で俺を見つめてくる。


その様子を見て、
多分いくら否定しても無駄やろなぁと察し、
おとなしく食べ物だけを取り部屋に戻ることにした。

.→←お姫様ポジション

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