マフィアなWESTさん【JW】

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赤「お前銃も何も持たずに
　 どうするつもりやってん！」

青「お前の指示が遅いからやろ！」

赤「それは向こうのリーダーに文句言えや！！」


ギャーギャー小突きながら廊下を走る二人組。

一応敵に見つからないように考慮してか、
小声で話している。



赤「銃なしのリュウセイとか、
　 ただのポンコツイケメンやんけ」

青「お前それちょっと褒めてるやん」


ふはは、と笑うリュウセイの腕を
ダイキがぐっと引っ張って、
そばにあった壁に押し付ける。


青「え、なに壁ドン？」

赤「あほか、こんなところで。
　 ……廊下の曲がったとこ、
　 一人銃持ったやつが歩いてる」


気づかなかった、とばかりに
驚いた顔をするリュウセイ。

それも無理はない。

こちらから相手は見えないし、
ましてや向こうも気づいていない。



青「お前よう気づいたな」

赤「ポンコツとはちゃうねん」


煽りながら変顔をするダイキの頭を、
リュウセイが優しくはたく。



赤「お前、一応拳銃使えたよな？」

青「銃は一通り使えんで」

赤「おっけ」


そういって駆け出すダイキ。


リュウセイが聞こえるか聞こえないかくらいの声で、

死ぬなよ、と呟いた。

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