マフィアなWESTさん【JW】

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そのあと駆け付けたトモヒロの助けもあって、
なんとかその場を乗り切ることができた。


ほかの場所もリュウセイが
頑張ってくれた甲斐あって、敵の部隊は壊滅。



負傷者は、ジュンタくんだけだった。





　


眠っているジュンタくんの手をぎゅっと握る。


とりあえずの治療をしてくれたトモヒロは、
急所は外れてたから大丈夫やで
と言ってくれたけれど

包帯には血が滲んでいて
どうしようもない罪悪感だけが募る。



俺のせいで………。


気が付くと涙がぽろぽろとこぼれていた。


　


　
　
　

　
　


黄「ほ…んま、泣き虫なん変わらんな……」


声に反応してジュンタくんの方を見ると、
苦しそうだけれど目を開けていた。


橙「ジュンタくん……」


目を開けているジュンタくんをみて、
また涙があふれてくる。


黄「ふ、どんだけ泣くねん…」

橙「ジュンタくん、ごめん、俺、俺。
　 俺のせいで…」


ジュンタくんは俺の手を弱い力で、
でもしっかりと握り返して


黄「アキト、大丈夫。わかってる。
　 ありがとうな、助けようとしてくれたんやろ」


と、やさしい声でいった。





生きてて、良かった。

ほんとうに……。


何度も何度も確かめるように、
温かいジュンタくんの手を握った。

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