Believer... (ページ31)

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「いや、私無理です！」

小「じゃあ、俺もやらーん」

えー！とクラス中.........と言うより男子から
悲鳴のような声が聞こえる。

「桜井さんお願い！」と皆に頼まれると断れない。

「わかったよ.........」と諦めたように言うと

小「じゃあ決定なー！」
と嬉しそうに名前を書いているのんちゃん。

なんか大変なことになったなと他人事に考えて
いたら、いつの間にか帰りのHRも終わり、
神ちゃんとしげが迎えに来ていた。

神「おーい。」

しげ「Aー？帰るでー？」
と言われ慌てて2人の元へ駆け寄る。

しげ「どしたん？ぼーっとして。」

「いや、もう色々ありすぎて.........」

不安そうに2人が見てくるから

「あのね、劇の役.........シンデレラになっちゃって」

神「なんや！そーゆーことか！良かったやん！」

しげ「ちょっと待てや。王子様役って男なん？」

「うん。それは、そうだよね(笑)」

しげ「誰！誰や！」

「今日転校してきた人」

しげ「大丈夫なんか？キスシーンとかないやんな？」

なんて聞いてくるからビックリして咳込む。

「ないでしょ！」と伝えると

しげ「そうかぁ！そうかぁ。」
と自分に言い聞かせるように何度も言っていた。

「がんばってね」と神ちゃんから言われ
少し元気が出た。