Believer... (ページ13)

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「なぁ.........卵焼き1つくれへん？」
そう言うとしげさんの手がお弁当に伸びてきて、
パクっと、しげさんの口の中に消えていった卵焼き。

「.........え？」

しげさんの頬に涙が伝ったのを私は見てしまった。
慌てて、涙を拭うしげさんは、今にも崩れてしまいそうなそんな風に見えた。

卵焼きそんなに美味しくなかったのかな.........
と考えていると.........

シゲ「お弁当、自分で作ってるん？」

「あ、はい。」と答えると、そうなんや.........で会話が終わってしまう。

何か会話を.........と考え、しげさんを見るとパンを頬張っている。

「あ、あの！パ、パン！本当に好きなんですね！」

と言うと、

どこか伏せた目をしながら

シゲ「おん。昔は好きやったな。最近はもう飽きてきた。」

と寂しそうな顔で言うから.........

「あの！私作りましょうか？お弁当！」

驚いた顔をしたしげさん。

「あ、いや、あの、その違うんd「ええの？」

「え？」

シゲ「ほんまにお弁当作ってくれるん？お願いしてもええん？」

子供みたいにキラキラした目で見つめるしげさん。

「こんなお弁当でいいなら.........。しげさんのお口に合うか分かりませんけど.........。」

シゲ「ほんまやで？約束なー！！！」

と、顔をくしゃっとして笑うもんだから、しげさんもこんな顔するんだと不覚にもドキッとしてしまう。

「おまたせー！」と戻ってきた神ちゃん。
お昼食べる時間ないー！と言いながらお弁当をかきこむ。

他愛ない話をしてるとお昼休みは終わった。