今日も仲良く仲違い(3) ページ16
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あれからAとは一言も喋っていない。
別に意地を張っている訳ではなく、最近のAは授業が始まる寸前に教室に飛び込んでくるようになり、席は俺の隣ではなく適当な端っこの席に座るようになった。そして授業が終わった瞬間にハーツラビュルの奴らに引きずられるようにして連行されていく。
特訓の強制力が増し、一段とハードになっているのがわかる。
Aはまだ俺のことを怒っているだろうか。
声を掛ける隙がないのでチラチラと様子を伺ってみるものの、Aはつまらなさそうに頬杖をついているばかりだ。
俺は一人でも平気だ。
だけどこのモヤモヤをどうにかしたい。
ずっと上の空だったせいか、もう昼休みになった。
Aはどこからか現れたエースくんに腕を引っ張られて教室を出て行く。
後輩にまで面倒見られてるのかと呆れて少し笑いそうになった。
「さてと、レオナさんのお昼買いに行きますか。そういやカツサンドが良いとか言ってたな…あーあ、競争率高いんだよなアレ」
なんてぼやきながら廊下をダッシュしようとしたその瞬間後ろからポンと肩を叩かれ振り向くと、そこにはリドルくんが立っていた。
「わ、リドルくん。俺に何か用ッスか？申し訳ないんスけど、ちょっと今急いでて…」
「なら手短に伝えるよ。ラギー、今日の放課後は空いているかい？」
「？今日はバイトもないし空いてますけど」
「それは良かった。頼みたいことがあるから、良ければハーツラビュル寮に来て欲しいんだ」
「俺に頼みごと？一体何を、」
「用件は後で言おう。急いでいるのに引き止めて悪かったね。じゃあ、また放課後に」
そう言うとリドルくんは颯爽と去っていった。
返事もしてないのになかなか強引だ。
それにしてもリドルくんから俺に頼み事なんて珍しい。利益にならないことは大嫌いだが、もしかしたら久しぶりにAとも話せるかもしれない。
俺は期待と一抹の不安を抱え、思い出したようにレオナさんの食料調達に走った。
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しろ - 今更ですが素敵な小説を発見してしまった…！！もう何度も読み返しています。二人の微妙な距離感がもどかしくて可愛らしい！！ (2022年9月4日 8時) (
レス) @page19 id: 694670944a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - んふふ…ちゅーで呪いが解けるってﾆﾔﾆﾔしますね！ (2020年6月13日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青井 | 作成日時：2020年4月12日 19時
