【銀魂】恋そめ往復書簡集【沖田総悟】

5月/単純アホ女へ ページ5

返事が遅せーんでてっきりもう飽きたのかと思った。気ぃ抜いてたとこにまた手紙がきやがったんで仕方なく返事書いてやってる。感謝しろ。

あと拝啓も敬具もお前にゃ使うの勿体ねーから使ってねぇだけなんでそこんとこよろしく。



姉上云々を否定する気はねーが一体どこに可愛い幼馴染ってのは存在してんだ。どこ探しても見当たらねぇ。貧相女しか知らねぇ。

まぁ便箋はよく考えたら巡り巡って俺のとこにたどり着いてるわけだしあるべきとこに戻ってるわけだな、遠慮なく送れ。



返信が遅いとか言われても俺はお前と違って暇人じゃねぇ。昼寝やら団子屋見回りやら土方暗殺計画作りやら毎日毎日仕事に追われてんだから勘弁しやがれ田舎娘。

桜、そういやこっちのも中々だった。近藤さんと隊士の奴らと花見に行ったら酒飲み大会になっちまったけど。もしかしたらニコチンマヨネーズもいたかもしれねぇ。いなかった気もする。押し花は受け取っといてやら。




本当にてめーは脳内お花畑だな。友だちらしく振舞ってる奴に限ってとんでもねー裏切りかましてくるに決まってんだろ。

よっちゃんさやちゃんはともかく次郎とかいう野郎は信用に値しねーな。あと太郎も。つーか野郎は基本信用できねーから肝に銘じとけ。



年頃の女の子っつーか年頃のメスザルだろーが。あとんなそこら中に小栗がいるわけもねぇ。騙されたな単純ザルめ。




近藤さんはともかく土方コノヤローの心配なんざいらねーよ。むしろ毎晩五寸釘打ち付けといてくれ。江戸からも武州からも呪われちゃ流石に生命力も尽きるだろ。


正式な侍っつーか俺たちゃもとから侍だろーが。芋だけど。そこに時代がようやく追いついてきただけってこった。んなわけで今は真選組で警察やってる。不祥事起こしたら捕まえに行ってやるから気軽に言え。



難しい漢字って言うほどのもんもなかったのはツッコミ待ちか。次は便箋の箋でも勉強してきやがれ。

姉上のことは任せた。色々よろしく頼む。

真選組一番隊隊長より

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