【銀魂】恋そめ往復書簡集【沖田総悟】

7月/沖田総悟様へ ページ12

久しぶり、総悟。こんなに返信が遅くなってごめん。前も書いたけど、バタバタしてて。まぁ実は先月には落ち着いてて手紙も送れる状況だったんだけど、どうせならもうひと月遅れさせようかなって。……そんなわけで、

誕生日おめでとう、総悟。

今年こそは遅れずに言いたかったから。これを書いてる今現在は7月8日なんだ。



いつの間にか17歳だよ、私たち。そろそろ大人なんて、びっくりしちゃう。

知ってると思うけど、この前、おじいちゃんが亡くなっちゃって。……あ、苦しんでじゃないから安心してね。安らかな、最期だった。なんだか、歳のせいだったらしい。

…まぁともかく、それで私をどうしようかって話が親戚の中で持ち上がっちゃって。



近くにはミツバ姉もいるし、私としてはこのままひとり暮しで良かったんだけど、中にはすごく私を気にかけてくれる人なんかもいたんだ。その人は引き取るほどの余裕がなくて申し訳ないけど、縁談くらいは持ってこれるよって。

もう年頃だしそういう話があってもいいでしょう？って言われたんだけど、あまりにも自分からかけ離れた話で驚いちゃった。そんな年頃なんだね、私たち。




あ、ちなみにバタバタしてたのもそんなわけ。まだ成人もしてない私をひとりで暮らさせていいのかとかそういう話がどうにも引っ込まなくて、やっと落ち着いたのが先月だったの。

いいって言ったのにミツバ姉がわざわざ出てきてくれて、「Aちゃんは昔から知っているし妹みたいな子なんです。私が責任もって面倒見ますから」って。すごく嬉しかったんだ。

未だに例の親戚のおばさんから縁談のお話は来るんだけれどね、一件落着かなぁ。




とりあえず、そんなわけ。心配かけてごめん。色々、ありがとう。総悟の手紙で結構救われたんだから。

仕事とか頑張ってね。いい17歳を！

ミツバ姉公認の妹より

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