動揺したのは、 ページ24
「――んなことを俺にわざわざ言いに来るたァ、」
高杉さんが煙管を机の上に置いて、腰掛けていた椅子から立ち上がる。
一歩二歩とゆったり近づいてくる彼に、私は何故だか動くことができなくて。
「･･何、でしょう」
恐る恐る言った私の顎を高杉さんの指が持ち上げた。
「――手ほどきでも、望みか」
「･･･、･･――な･･ッ」
吐き出された言葉に思わず後退ってしまった私。それを彼が鼻で笑い。
「･･なに動揺してやがる。――てめェはこれを生業にしようとしてんだろ」
部屋の頼りない灯りがちかちかと点滅する。文字通り目と鼻の先のその人はいつも通り動揺など知らぬような眼差しで私を見ていた。
(･･――わ、たしは･･･、)
これを、生業に。
それらはたった今自分で言い放った言葉を高杉さんが整理したものだ。･･自分の言葉に動揺などしていたって仕方がないものを、一体どうしてしまったのか。
「･･･････そ、ですね。･･･私は、･･これを武器にしますもの･･、ね」
彼の色香にやられたのか、己の言葉が分からなくなったのか。･･判断は難しいけれど、兎に角詰まり詰まりで発した私。
こちらを見下ろす高杉さんは「なら問題あるめェ」と冷たく笑った。――問題？
「･･てめェは、拒否する権利を持っちゃいねェよ」
「･････それはどういう･･、･･･――――っ!?」
――私が、疑問を発するより先に。
････思い切り、机の上へ押し倒されて。
「･･――た、か･･、･･･ん･･ッ!?」
そして目を見開くよりも先に、唇が押し付けられた。･･そういえば前にもこんなことがあったか。でもあの時とは違う。何かが、決定的に違う。
「･･･ゃ･･、･･･ふ･･ッ･･、」
――混乱する頭の中を更に掻き回すかのように口内へ高杉さんの舌が入りこみ。･･私が知らないその感覚は、思考能力を奪い取っていく。
無機質なこの部屋は少し寒いくらいだったのに、あっという間に体中が熱を持っていた。
酸欠とその他諸々でくらりとする意識をなんとか保っていれば、彼の骨ばった手が帯を解いたのを感じ。
腹部の開放感に、指先が震えた。
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minami☆(プロフ) - いつも見てます。頑張ってくださいv(*⌒0⌒)v (2015年3月18日 7時) (
レス) id: ffe66244c5 (このIDを非表示/違反報告)
高杉総悟 - 俺の姉のも受験生なんです。｢受かってるかな？｣(>_<)といつも言ってますぜ (2015年3月13日 22時) (レス) id: 8aa907f804 (このIDを非表示/違反報告)
中村@3/11受験(プロフ) - 応援コメ本当にありがとうございました！お陰様でなんとか終えられました･･ε-(´∀｀*)結果はまだ分かりませんが、これからは以前の更新ペースに戻れるかと思われます。･･といってもやはり休日のみなのですが(^_^;) 精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します！ (2015年3月11日 17時) (レス) id: 0d3c6b7cce (このIDを非表示/違反報告)
くるぅある - 明日いよいよ受験ですね！！fight！！！！ですよ☆ (2015年3月10日 18時) (レス) id: 272b881e40 (このIDを非表示/違反報告)
高杉総悟 - 受験頑張ってください (2015年3月8日 19時) (レス) id: 8aa907f804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2015年2月28日 22時
