使い物 ページ23
――――――――――
「――失礼致します」
先程一つのことを閃いてから数時間、いつぶりか私が開いたのは高杉さんの部屋の扉で。
「･･構わねェ、入れ」
「はい。･･無理を言って申し訳ございませんでした」
････しかし、今日は私からここへお邪魔した。お酌に呼ばれたとかそういうのではなくて。
「――少し、お話がありまして」
部屋の中に足を踏み入れつつ言ったその言葉を、高杉さんは何でもなさそうに聞き流す。数秒の間が置かれ、白い煙が空を歩いたのち。
「･････話？」
――と。
･･そう、話だ。正確に言えば“私にとってとても重要な話”である。
「･･･えぇ、そうです。高杉さんに聞いて頂きたいお話があります」
「･･聞いてもらいたい？･･･言ってみろ」
あくまで聞くだけだという彼の態度に何を感じるでもなく顔を上げ、私は小さく微笑んだ。
「――――武器になります」
――そして発した、それ。その人の訝しげな視線が突き刺さるのが分かる。
(･･･けれど。)
事実なのだから仕方ない。･･武器になるのだ、私は。
「･･どういう意味だ」
「どういうも何も、武器になるというだけです。･･高杉さんが前に仰っていたでしょう？」
――“自分の体一つで敵に取り入り、情報を持って帰ってくるような女もわんさかいる”と。それは女の特権であって、武器だと。
･･･話は簡単だったのだ。難しく考える必要なんてなかった。
――――――“使い物”となりたいのなら努力をするのではなくて、･･“使い道”を変えれば良い。････ただ、それだけのこと。
「･･――つまり、てめェは己の身を使って男に媚びを売ると？」
「････それで使い物となれますでしょう？」
眉間に皺を寄せつつこちらを見る高杉さんは一体何を考えているのだろうか。･･皆目見当もつかない。
薄い微笑みを浮かべた私を、彼は数秒その目で見つめて。
「･･･本気で言ってんのか」
「本気でなければこんなこと申しません」
「･･ほォ」
高杉さんの唇が、妖しく綺麗に弧を描いた。
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minami☆(プロフ) - いつも見てます。頑張ってくださいv(*⌒0⌒)v (2015年3月18日 7時) (
レス) id: ffe66244c5 (このIDを非表示/違反報告)
高杉総悟 - 俺の姉のも受験生なんです。｢受かってるかな？｣(>_<)といつも言ってますぜ (2015年3月13日 22時) (レス) id: 8aa907f804 (このIDを非表示/違反報告)
中村@3/11受験(プロフ) - 応援コメ本当にありがとうございました！お陰様でなんとか終えられました･･ε-(´∀｀*)結果はまだ分かりませんが、これからは以前の更新ペースに戻れるかと思われます。･･といってもやはり休日のみなのですが(^_^;) 精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します！ (2015年3月11日 17時) (レス) id: 0d3c6b7cce (このIDを非表示/違反報告)
くるぅある - 明日いよいよ受験ですね！！fight！！！！ですよ☆ (2015年3月10日 18時) (レス) id: 272b881e40 (このIDを非表示/違反報告)
高杉総悟 - 受験頑張ってください (2015年3月8日 19時) (レス) id: 8aa907f804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2015年2月28日 22時
