【銀魂】有為の奥山今日越えて【高杉晋助】

どうでも良い ページ12

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――駿河様の接待を命じられてから二週間ほど。･･『茶が不味い』やら『変わり映えのない顔だ』やら『塵がまだ落ちておる』やら、私はここのところずっと理不尽に酷使されていたのだけれど。



「･･――はぁ･･･」



――現在、ため息が主のいない駿河様の部屋に響き。･･今はそれから一時の解放というか･･、･･駿河様は、会議で席を空けているのだ。


どうやら春雨のお偉方が集まる会議らしく、面倒くさそうに彼は出かけて行った。･･そういえば、高杉さんもその会議に参加すると言っていたか。





(･･････何の会議なのだろう。)


せめて鬼兵隊に――高杉さんに不利にならなければ良いのだけれど、と一瞬でその人へと切り替わってしまった自身の脳内に苦笑を零す。･･やはり、私の中の最上位に位置するのは高杉さんで。




少し失礼かもしれないけれど駿河様のことなどどうでも良いのだ。もっと言ってしまえば私のことも。･･ただ、彼の言う通りにするだけ。




――きっと、そんな私の気持ちを普通の方なら“歪んでいる”と評するだろう。･･けれど、仕方ない。

私が誰にも操られず初めて触れた相手が彼だったとき、きっともうこうなることは決まっていたのだ。何も知らないまま彼と向き合ってしまった時点で、多分私は染められてしまったのだ。




･･それに。



(････後悔することじゃないもの。)



恥じることでも悔いることでもないのだ、それは。･･やはり盲目という言葉が似合いだなと浮かべた自嘲気味な笑みは静かに消えて。





(――･･そろそろ駿河様も帰ってくる頃か。)


漸く思考がそれにもどった、そのとき。

真っ先に思いつくのはやはり→←まぁ、

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