遊ばれてるような ページ17
「ど、どういうことですか沖田さん!!」
私の顔が赤くなったことには沖田さんも気づいているに違いないだろうけど、はぐらかすようにその人へ詰め寄って。
「・・さ、さささっきみたいなってそれ・・!!」
「あんだけさせてくれりゃァそれ以上は踏みとどまれるかもしれねェってことでィ」
「あ、あれはだってその・・!というか“かもしれない”って何ですか!」
わたわたと慌てながら言葉を紡ぐ私を沖田さんは「途端に反応が変わってんじゃねーか」と面白いものを見るかのように見つめている。
・・・若干、遊ばれてる気がしないでもない。
「・・と、ともかくですね、その、人の目があるかもしれないこういう・・店先だとかでそういうことは、流石に・・・!!」
「へー、んじゃ人目がなきゃ良いわけか」
「い、良いっていいますか・・!」
――と、まぁここら辺で項垂れたのは私。
「・・・・・・・・・・もう良いです、なんだか疲れました」
「んじゃオッケーってことで」
「そ、それは・・!!」
再び慌てだす私に沖田さんは「あり、触られてーんじゃねェのかィ」なんて。
(・・・ず、ずるい・・。)
はぁ、と私はため息を一つ零し。
「――わかりました!・・ひ、人目のないところですよ」
なんだか事情を知らない人が聞いたら勘違いしてしまいそうなその台詞を、沖田さんに向かってぶつけたのだった。
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ぽっぽ - えってぇてぇ、、、すごい胸に来るものがある (4月30日 22時) (レス) @page35 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 文の構成力とか内容の面白さとか........本当に素晴らしいです!読み込めば読み込むほどその場の風景だったり、人物の感情だったり、様々なことを想像しながら読むことが出来ました!何度も読みたくなる素敵な作品ですね!! (2018年3月7日 0時) (レス) id: 5f5fd54baa (このIDを非表示/違反報告)
イミテンシヤ - もう!最高でした!純粋なお付き合いが美しい!!主人公ちゃんかわいい! (2018年2月18日 19時) (レス) id: 1ec0e336fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 沖田さんかっこよすぎました。中村さんのさくひんだいすきですほんと!!これからも陰ながら応援させていただきますm(_ _)m (2017年10月13日 1時) (レス) id: 9b72875a2b (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 沖田〜カッコいいよーヤバいヤバいヤバい!!!!! (2017年10月12日 17時) (レス) id: 8322775854 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時:2015年1月6日 12時