第8話 視線の理由はまだ内緒 ページ8
私の出席番号は確か10番だったはず。
だいたいこの辺かなと検討をつけて声をかけてみた子は、ちょうど真後ろ11番の健屋花那ちゃんという子だった。
ビンゴ。
彼女にお礼を言ってからそこに並ぶと、横から異様に刺さる視線を感じた。
そちらに目を向けてみるも、即座に逸らされる。
諦めずにガン見し続けているとチラッと様子を伺うかのようにこちらを向いてくれたので、今度は目を合わせることが出来た。
あ、この赤メッシュ君は不破君と一緒に話してた人だ。
『ね、不破君と仲良しの人だよね？』
「あっ、えっ、俺！？そ、そうです！ふわっちとは仲良くさせてもらってます！！！」
想像以上のクソデカボイスで返された。
あまりに声が大き過ぎて離れたところに並ぶ不破君が“ん？俺呼ばれた？”と反応している。
『元気、なんだね。えっと……』
「声デカくてごめんなさい！俺、三枝明那って言います！！以後よろしくお願いします！！！」
『あ、うん。よろしくね。あとさっき視線感じたんだけど、私何か付いてる？』
そう問いかけると三枝君は今まで以上に動揺した様子で視線を思いっきり泳がせていた。
その感じだと、何か相当やばいものが付いているとしか思えない。
『え？何、もう言えないくらい有り得ない物が付いてるってこと……？』
三「あっ、違う違う！！！何となく！何となくで見ちゃってただけだから！！マジで気にしないで欲しい！！」
『ほんとーに？これで気を使って言わなかっただけとかだったら後で怒っちゃうよ？』
三「それは誓ってないです！ややこしいことしてごめんなさい！大丈夫なんで怒らないでください！！！」
このままじゃ土下座しかねない勢いだったので冗談だよと笑ってみせれば、ホッとしたのか深く息を吐いていた。
こちらが解決したのは良いことなんだけど、三枝君の声が相当大きかったせいで社先生に2度目のお叱りを受けてしまったのは解せないなと思う。
社先生に監視されながらも何とか体育館へと移動して、いよいよ入学式が始まった。
先生たちの紹介で養護教諭の白雪先生が紹介されると、“あの人ね、私んちのお隣のお姉さんなの！！！綺麗でしょ！！！”って猛烈な勢いで花那ちゃんに話しかけられたこと以外は平和だったと思う。
三枝君はやっぱり何処か挙動不審だったけど、私が眠りかけてた時に起こしてくれたり優しい人だということが分かった。
第9話 ポロリもあります→←第7話 どうせ覚えてるのは僕だけ
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私2j3jの人達ほぼ全員推しなのと愛され＆逆ハー大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (10月27日 17時) (
レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちゃん - めちゃくちゃ好みにドストライク！ (2023年4月17日 22時) (レス) @page30 id: 32372f6d00 (このIDを非表示/違反報告)
遥悠(プロフ) - あずずさん» ありがとうございます🙇♀️個人的に逆ハー展開が大好きなので強引にでも愛されにしちゃいました！笑 これからもよろしくお願いします〜 (2023年4月9日 16時) (レス) id: 89e59dcbef (このIDを非表示/違反報告)
あずず(プロフ) - 愛されってこれなんよな！ってなりました🤤これからの展開もめちゃくちゃ楽しみです💓😳更新楽しみにしてます🙌🙌 (2023年4月9日 14時) (レス) id: ac089d98bc (このIDを非表示/違反報告)
遥悠(プロフ) - 蜜柑缶詰さん» 初コメントありがとうございます🙇♀️これからもぜひよろしくお願いします！ (2023年4月9日 11時) (レス) id: 89e59dcbef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥悠
| 作成日時：2023年4月1日 20時
