第17話 対抗意識 ページ17
結局、加賀美先生が“これは女性に持たせる量ではないですよね”と笑いながらサラッと半分以上持ってくれた。
教室に戻る道すがら、ここの教室はいつ使うだとか厳しくて有名な先生が居るだとか色々教えてもらう。
加｢はい、Bクラスの教室はここですね。階段上がって左に曲がって2番目、覚えられそうです？｣
『……善処、します。』
加｢あははっ、それ絶対ダメな時のやつだ！……Aさんは素直で良いですね。｣
不安そうな私を見て、また例の笑い方をする加賀美先生。
抱えていた教科書を教卓に置くと目線を私に合わせるために、膝に手を付いて身体を屈める。
加｢もし分からなくなっても大丈夫ですよ。また私に声をかけてくださったらこうして送り届けますので。｣
『はっ、はい……あの、先生近っ｢あれAちゃん帰ってきてたの〜？｣わっ、叶君！』
向かい合う私たちのすぐ真横に、叶君が立っていた。
こちらに柔らかな笑みを向けてから、すぐに先生の方へ視線を移す。
叶｢加賀美先生、うちのAちゃんがお世話になりました。あとは僕が手伝うので大丈夫です。｣
加｢うちのAちゃん、ですか。なるほど……ではお言葉に甘えて。Aさん、また授業の時に。｣
叶｢あれ急に名前呼びだなんて、どうしちゃったんですか？さっきまでは苗字でしたよね？｣
加｢……下のお名前の方が呼びやすそうだったので。彼女はクラス委員ですし、これからお会いする機会が増えるでしょうから。｣
どちらもニコニコしているけど、何故だか不穏な空気が流れている。
私はどうしたら良いか分からなかったのでとりあえず先生にお礼を言うと、軽く会釈をしてあっさり教室を出て行ってしまった。
残された叶君はしばらく彼の行方を目で追っていたが、見えなくなるとすぐに私に視線を戻し笑顔を見せる。
叶｢この教科書と資料集は明日の授業から使うやつだよね？一旦端に退かしておこうか。｣
そう言うと、軽々と教科書の山を抱えて窓際の棚へと移動させてくれた。
中性的な見た目の彼だが、私なんかよりも全然力がある。
『じゃあ私はこっちの資料集を、』
叶｢ダメダメ、僕がやるからそこ置いといて。それに、どうせ重くて1人じゃ持てなかったんでしょ？｣
『うっ……痛いところを突くじゃん。』
叶｢これからは僕を呼んでくれたら一緒に取りに行くから。もっと頼ってよ。｣
“ね？”と念を押すように顔を近付ける叶君。
さっきの加賀美先生よりも近い距離感だった。
第18話 限界オタク発動しちゃうって→←第16話 イケメン過ぎる先生登場
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私2j3jの人達ほぼ全員推しなのと愛され＆逆ハー大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (10月27日 17時) (
レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちゃん - めちゃくちゃ好みにドストライク！ (2023年4月17日 22時) (レス) @page30 id: 32372f6d00 (このIDを非表示/違反報告)
遥悠(プロフ) - あずずさん» ありがとうございます🙇♀️個人的に逆ハー展開が大好きなので強引にでも愛されにしちゃいました！笑 これからもよろしくお願いします〜 (2023年4月9日 16時) (レス) id: 89e59dcbef (このIDを非表示/違反報告)
あずず(プロフ) - 愛されってこれなんよな！ってなりました🤤これからの展開もめちゃくちゃ楽しみです💓😳更新楽しみにしてます🙌🙌 (2023年4月9日 14時) (レス) id: ac089d98bc (このIDを非表示/違反報告)
遥悠(プロフ) - 蜜柑缶詰さん» 初コメントありがとうございます🙇♀️これからもぜひよろしくお願いします！ (2023年4月9日 11時) (レス) id: 89e59dcbef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥悠
| 作成日時：2023年4月1日 20時
