第13話 失われた記憶 ページ13
あれからしばらく呆然としてしまったけど、何とか自我を取り戻して帰路に着く。
今どきの高校生ってみんなあんな感じなのかな。
まだよく知らない相手にあんな距離感だなんておかしいよ。
ドキドキしたのを誤魔化すように、ブツブツと彼らへ文句を行っている間に我が家の目の前まで来ていた。
母｢あら、おかえり。どう？にじ高での生活は上手く行きそう？｣
夕食の準備をしていたらしい母親がウキウキした様子で尋ねてくる。
なんだか娘の私より楽しそうだ。
『んー、そうだね。割とみんな話しやすかったし楽しく過ごせそうな気はしてるよ。』
母｢それなら良かった。……あっ、そうだ！とう君とは同じクラスだった？｣
『と、とう君……とは？』
あまりに知らない呼び名が出てきて困惑してしまう。
母｢あれ、朝言わなかった？幼稚園同じですごく仲の良かったとう君も、にじ高に通うらしいからクラス一緒だといいねって『あ゛っ！！！』｣
“幼稚園”という単語で全てを思い出した。
そして今日生まれたあの謎も解決することになる。
『剣持刀也、だ。それであの人私の顔と名前知ってたんだ……』
母｢え、あんたまさか初対面みたいな反応したんじゃないでしょうね……？｣
『……明日謝るわ。』
本当に忘れっぽいんだから、とため息をつく母の背中を見ながらどうしようもない罪悪感が湧いてくる。
ただ幼稚園が同じだっただけなら別に忘れていてもいい。
だけど、とう君……剣持は違うのだ。
当時通っていた幼稚園は家が近くて仲良しの子たちが集まっていて、ちょっと離れた場所から通っていた私は初日からアウェー状態だった。
上手く馴染めずになかなか友達のできなかった私に、唯一声を掛けてくれたのが剣持。
そこから少しずつ友達も増えて行って楽しい幼稚園ライフを送れるようになったのだ。
彼の顔と名前で何となく思い出しても不思議じゃないのに、何故忘れていたんだろう。
というか、向こうが覚えたのなら言ってくれればいいのに。
なんていうのは流石に責任転嫁が過ぎるかもしれない。
『とにかく、明日剣持に会い次第謝らないと。』
重大な任務を胸に刻んで、ベッドの中に体を沈めた。
第14話 謝罪と和解→←第12話 放課後デート(zhのターン)
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私2j3jの人達ほぼ全員推しなのと愛され＆逆ハー大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (10月27日 17時) (
レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちゃん - めちゃくちゃ好みにドストライク！ (2023年4月17日 22時) (レス) @page30 id: 32372f6d00 (このIDを非表示/違反報告)
遥悠(プロフ) - あずずさん» ありがとうございます🙇♀️個人的に逆ハー展開が大好きなので強引にでも愛されにしちゃいました！笑 これからもよろしくお願いします〜 (2023年4月9日 16時) (レス) id: 89e59dcbef (このIDを非表示/違反報告)
あずず(プロフ) - 愛されってこれなんよな！ってなりました🤤これからの展開もめちゃくちゃ楽しみです💓😳更新楽しみにしてます🙌🙌 (2023年4月9日 14時) (レス) id: ac089d98bc (このIDを非表示/違反報告)
遥悠(プロフ) - 蜜柑缶詰さん» 初コメントありがとうございます🙇♀️これからもぜひよろしくお願いします！ (2023年4月9日 11時) (レス) id: 89e59dcbef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥悠
| 作成日時：2023年4月1日 20時
