それはつまり ページ2
――――――
――ミーンミーン、と蝉の声が響いている。
窓の外へ目を向けると木々は青々と色づいて生命力をこれでもかというほどアピールし、青い空によく映えていた。もうこれは確実に殺りにきていると思わせる程強い日差しはプールの水面をきらりと光らせ、熱を吸収したらしきアスファルトからは陽炎がたっている。――――所謂、夏の一日。
そんな日の学校の中というのはまさに地獄と呼ぶべきだろう。しかも今日に限ってはその地獄の学校の、更に最悪スポットに生徒たちが詰め込まれていた。
「――えー、それでは皆さん」
･･つまり。
「気を抜かず、体を休めてくださいね」
――――夏休みの、始まりである。
＊
――――
「――いやー、暑い暑い。生徒共々熱中症に気をつけねば」
「――まぁでも、暫くの間は部活動以外の生徒はいませんから。多少負担も軽減されますよ」
現在地、終業式終わりの職員室。生徒は浮き足立って帰っていき残るのは教師だけだ。･･といっても大体の職員は既に業務を終えており、帰っていく人もいる。
「――それじゃ、お先に」
「･･あ、俺も」
･････例えば、私と銀八みたいに。
――学校の敷地から完全に出るまでは余所余所しく振舞っていた私たちだけれど、他人の目がないのを確認するのと同時にいつものペースへ戻って。
「――暑っちーんだけど」
「こっちもだよ。なにこれ猛暑？」
「温暖化ってやつだな」
「ゆでダコにする気か」
炎天下の下くだらない会話を繰り広げる私たちの額に、汗がじわりと滲む。
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はーちゃん - とても良かったよ！ まだまだ見たいです。 (2019年8月27日 2時) (
レス) id: 413b05e864 (このIDを非表示/違反報告)
中村＠低浮上(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます!!集計期間が短くて申し訳ないのですが、続編希望の声がこんなに沢山頂けてとても嬉しかったです！続シリーズupさせて頂きましたので、多分これで最後となる気がしますがお付き合い頂けたら嬉しいです！本当にありがとうございました！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: c9af2bf87c (このIDを非表示/違反報告)
天宮*(プロフ) - 続編希望です！ (2016年8月21日 19時) (レス) id: d2dd794e95 (このIDを非表示/違反報告)
烏猫(プロフ) - 続編、お願いします。 (2016年8月21日 14時) (レス) id: 6aabce14a9 (このIDを非表示/違反報告)
ほわいてぃ(プロフ) - 番外編でもいいので続編希望です！ (2016年8月21日 13時) (レス) id: 13eaafcfd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2014年11月23日 15時
