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角に行くと感じる人の気配
上がる呼吸を整える為に立ち止まった為、誰がいるのかはわからない
すると、どこかの部屋の扉が開くと音がした
周りの病室が開いた様子はない、幸村君が出てきたのだろうか…
呼吸を整えながらそんな事を考えていたら今度は誰かの叫び声が聞こえた
誰か、なんて言わなくても分かる
最近私には馴染みある声だ
幸村君しかいない。
ゆっくりと角を曲がると、廊下にはたくさんの男子達の姿
見覚えのある赤髪を見つけると、彼らが幸村君の何なのか直ぐにわかった
視線が集まる中、彼の病室の扉の前まで行くと帽子を被った人と目が合う
「…お前は?」
『見舞い、ですよ…』
返事を返すと眉がピクリと上がった様な気もした
確かに、見舞い品もなしに黒いジャージにテニスバッグ
疑問に思うかもしれない
だが、そんな彼等の反応を気にも止めず私は病室へと入って行った
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なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時