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帰り、教室への忘れ物を思い出したので一緒には帰らず一人で帰る
『あれ、赤也じゃん』
はずだったが、校門には赤也の姿があった
赤「よっ、何忘れたんだ?」
『英語の教科書
今日珍しく宿題出たじゃん?』
翌日は土曜、休日はコート整備が入り部活が休みになってしまったので、今日持って帰らないと宿題が出来ない
いや、すぐに終わるから月曜でもいいけど、多分その頃には忘れてるから
赤「ああっ!すっかり忘れてた!俺も持ってきてねぇ!」
『…取りに行けば?』
赤「いや、もうしまってる」
赤也が私の背後に視線を向けたので振り向くと管理員さんが施錠をしていた
『じゃあ私の教科書持ってく?』
赤「いや、俺が一人で英語を片付けられると思うか?」
…むりだ。と、即答してやっても良かったが流石にかわいそうだと思って、代わりに遠い目を返した
そうだ、赤也はバカだったと意味を込めて
『じゃー、家でやってく?』
赤「いいのか!?」
『、別にいいけど』
広過ぎる部屋に一人暮らし
赤也が一人来たところで困る話ではない
急遽、赤也が来ることになり
スーパーに寄ってから、真宏家へ一緒に帰ることになった
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赤「なぁ!俺肉っ!肉が食いてぇ!」
『なんでアンタも食べる事になってんの』
スーパーでの買い物、赤也は横で肉だ肉だと騒いでいる
この心境は、きっとお菓子をねだる子供を相手する母親と変わらない
赤「あ、かーちゃん?俺今日飯いらねぇ」
終いには勝手に家に連絡をする赤也
もう何も言うまい
こうなったらとことん買って重いもの持たせてやる
米とか米とか米とか…
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なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時