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『え、ダブルス…?』



コートへ戻ると待っていたのは仁王と柳生のペア
ダブルスの試合をやろうということになっていた




幸「えっと、真宏のペアは…」

『幸村君!ペアはいいよ!1人でやるし!』


幸村の言葉をさえぎると、返事も聞かずにさっさとコートへ入って行く



比「本当にお独りでやられるのですか?」

『大丈夫ですよ、さ、やりましょー』



まあ、なんとかなるだろう…と、思い背を向けると背後からサーブを譲られる声がした

せめて、とは言われても2対1なら結局どちらからサーブを打っても変わらない気がする



『んじゃ、いっきまーす』



高く黄色のボールを投げて、ゆっくりと腰を上げてサーブを打つ



わくわくが止まらない。




やっぱり2人相手だとやりにくいな〜
そんな事を思いながらラリーを続ける
ボールに回転を掛けて自分の元へと来るように打ち続けて数分


何度か2人の練習も観ているため、注意する所がいくつかある
同時に、気になることも…



2ゲーム取った時、ラケットの持ち手を右にかえてゾーンを解く
柳生はチャンスと言わんばかりに眼鏡を輝かして、レーザービームを打った


しかし、Aにとっては打ち返せない球じゃない


それを打ち返すと2人のコートでバウンドした球は、低く素早くAのコートへと戻り、打球は手の中へとおさまっていった



仁·比「!?」

『ねぇ、仁王先輩。本当打ってよ』



戻ってきたボールを手の中で飛ばしながら言うと、向かいにいる仁王はニヤリと笑った






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なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時

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