045 ページ45
·
『え、ダブルス…?』
コートへ戻ると待っていたのは仁王と柳生のペア
ダブルスの試合をやろうということになっていた
幸「えっと、真宏のペアは…」
『幸村君!ペアはいいよ!1人でやるし!』
幸村の言葉をさえぎると、返事も聞かずにさっさとコートへ入って行く
比「本当にお独りでやられるのですか?」
『大丈夫ですよ、さ、やりましょー』
まあ、なんとかなるだろう…と、思い背を向けると背後からサーブを譲られる声がした
せめて、とは言われても2対1なら結局どちらからサーブを打っても変わらない気がする
『んじゃ、いっきまーす』
高く黄色のボールを投げて、ゆっくりと腰を上げてサーブを打つ
わくわくが止まらない。
やっぱり2人相手だとやりにくいな〜
そんな事を思いながらラリーを続ける
ボールに回転を掛けて自分の元へと来るように打ち続けて数分
何度か2人の練習も観ているため、注意する所がいくつかある
同時に、気になることも…
2ゲーム取った時、ラケットの持ち手を右にかえてゾーンを解く
柳生はチャンスと言わんばかりに眼鏡を輝かして、レーザービームを打った
しかし、Aにとっては打ち返せない球じゃない
それを打ち返すと2人のコートでバウンドした球は、低く素早くAのコートへと戻り、打球は手の中へとおさまっていった
仁·比「!?」
『ねぇ、仁王先輩。本当打ってよ』
戻ってきたボールを手の中で飛ばしながら言うと、向かいにいる仁王はニヤリと笑った
_
203人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時