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それは数日経ったある日の事
『…なんだ?』
マネージャー業にも慣れて、朝練を終え上履きに履き替える為に下駄箱を開けた時の事だった
「“真宏さんへ
放課後、音楽準備室まで来てください”」
赤「なになに?お…へ〜呼び出しか?」
メモ書きを見ていたら横から覗いた赤也はニヤニヤ顔をしてる
『めんどくさ』
赤「なんだよ〜!なぁ、これって告白じゃん?どんなヤツかな?行けよ!」
ゲラゲラ笑いながら背中を叩く赤也、これは完全に面白がっている様子
『いい、興味ないし』
私は興味無いことにはとことん興味ない
告白とかも何度か経験はあるが、このような呼び出しには行ったことがない
小学生なんてものは、いつの間にか2人きりになった時に言われたり、中学は…あ、行ってなかったからわからないや
外人はサラリと愛を語るし
そもそも、付き合って下さいとお願いをされに行くのに、どうして更にこちらから出向くと言うお願いを聞かなければ行けないのかも謎
赤「いいじゃん!行けって!なぁ!」
『うるさいな、いいよ別に』
その後、しつこく何度も行けと言われたのは言うまでもない
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休み時間、更には授業中でもうるさい赤也に疲れを感じ
珍しく授業をサボることにして、屋上へと来た
鈍い音を立てて扉を開いて数歩前に進むと感じる
『サボりですか?、仁王雅治』
「ほーう、よく後ろも見ずにわかったのう」
『…まあ、なんとなく』
給水塔に登り影になってる所に寄りかかるように座っていた仁王の所へ、私も登って行った
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なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時