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その日の夜、私は携帯片手に電話をしていた



光「で、どないすんの?」


『んー、どないしましょー』



ゆるゆるとした声に、光は相変わらず素っ気ない返事を返す


光「真面目に考え」



失礼な、これでも真面目に考えてはいる

と、思いつつもソファーに仰向けになりふらふらと片足を揺らしていた



学校とは殆ど通っていない
通うと行っても、中学に入ってからは課題を提出したりと2.3回程度


そう言えば、その時も光はついてきてくれたな

もう名前も思い出せない、寺みたいな所




電話だというのに沈黙、携帯越しに聞こえるのは光お得意のパソコンをいじる音



『ねー、ひかる
ブカツって、楽しい?』

光「部長か?
まあ、ウチと立海とは空気がちゃうけど
それなりにええもんやで」



ええもん、か…


光は滅多な事が無いと褒めない
素直じゃないとも言えるが、そんな彼がそう言うならきっと本当の事なんだろ



『そっか』


それからは適当な話をゆるゆるとして、携帯越しに光のため息を何度も聞いて、電話を切った




電話を切ると、押し寄せてくる期待と不安
経験した事のない部活を思うとなんだか少し気持ちが焦る



だだっ広い室内をゆっくりと歩いて、処方された薬を飲んで、その日はぐっすりと眠ったのだった





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なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時

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