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幸「お疲れ様、真宏」
『ありがとう、楽しかったー』
コートを出ると、腰まである尻尾を揺らした黒髪のA
丸「な、なぁ何でお前、俺になれるんだよい!?」
『あー、前に関東大会でチラッと見て
あの綱渡り?っての面白そうでやってみたくて』
比「しかし驚きました
仁王君の他にもイリュージョンを使う方がいらっしゃるとは」
『イリュージョン?』
そう、先ほどのAが出した綱渡り
あれは以前幸村の病室へと向かう途中にみた丸井の物、そしてそれを彼女は、彼になりすましてやって見せたのだ
幸「うちの仁王は他人になりすましてその人の様にプレーをする事ができるんだよ」
『へー』
仁王、と呼ばれる人物がまだわからないがその場にいた銀髪と目が合い何やら擬音を発して目を逸らされてしまった
柳「そうか、病院で会ったときに見覚えがあると思っていたが、やはり関東大会で記者と話していた奴だったか」
『あー、月刊プロテニスのね。そう、それ私』
幸「ふふ、流石日本一、だね」
幸村君の言葉に、赤也、柳以外のメンバーが驚いていた
その反応にAは小さくため息をつく
彼女はテニスができればそれでいい
結果や周りの評価には余り興味がないのだ
『ま、今日はもう帰るよ
赤也もラケットありがとう』
赤「お、おう…」
先ほどから何か悔しそうにする赤也にラケットを返し、Aはコートから離れそのまま帰っていった
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なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時