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とある昼休み
クラスでは相変わらずの転校生歓迎ムードが盛り下がらない
囲まれる事とか視線をあびることには慣れてるけど、どうしてもインタビューとか質問攻め取材を思い出してめんどくさくなる
テニスができればいいのに
雑誌もトロフィーも興味がないのに…
『ふぁ…ねむ』
赤「お前、俺の話聞いてた?」
『あ、ごめん興味ない話ってどうしても眠くなる』
赤「興味ないって!俺の話少しは聞けよ!」
相変わらず、昼休みは赤也と一緒にいる
何故だかは知らないけど、屋上へ行こうとするとついてくる
別に、ひとりが好きと言うわけでもない、どちらかと言えば誰かと一緒に居るのは好きな方
赤也の話も最初はちゃんと聞いている、だけどコロコロ変わる話はゲームとかなんとかで興味がない
赤「なぁ、俺お前の事男だと思ってたんだけどよ」
『あー、よく間違えられる
でもスカートはいてて間違えられたのは初めてだわ』
赤「いやそうじゃなくてよ!転校してくる前
ほら、髪の毛短いと思ってたしジャージだし!」
『あー…』
そう言えば、赤也達とは幸村君の病室前で会ったんだっけと思い、我慢できずに欠伸が出た
赤「それでよ、幸村部長ってお前が女だって知ってんのか?」
『いや、知らないと思う一人称も僕だったし』
真っ青な空を見て、幸村君との事を思い出した
そう言えば、結局言えないままだったな…
少しの罪悪感、もし女だと知ったら試合はしてくれないんじゃないだろうか。そう思えた
『ま、またテニスできるようになったんなら、それだけでいいか』
ポツリと呟いていて、私は睡魔に負けそのままベンチに横になり少し休む事にした
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なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時