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病室を出ると変わらず居た選手達に会釈をした
知らない人だけど、まあ、念のため
「待てよっ!」
その場を去ろうと歩き出した刹那、呼び止めたのは涙でぐちゃぐちゃになった顔をしたワカメ頭だった
気だるげに振り向くと、奥にいる帽子の人はそっとソレを外して深く頭を下げていた
彼だけじゃなく、その場にいた人が、全員だ
『…どうも』
知らない人に頭を下げられる
別に慣れていないわけではなかったが、なんとなくむず痒く感じた
素っ気ない返事は、仕方がない。素だ
学校も歳も、どこに住んでるのかも知らない
知っているのは名前だけ幸村精市
だけど、また会える様な気がしていた
お互い、大好きなテニスを続けていれば…
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なっちゃん - 名前変換が適用されてないところが冒頭にありました……作品は面白かったです! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 23ec0b6f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆえ | 作成日時:2016年9月11日 11時