【テニプリ】最強ガールが出会ったのは (ページ1)

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月に一度、この場所へと訪れていた

いつもの様に診断を受け、薬をもらい帰る

だが、今日は直ぐに帰る気にならず、そのまま病院の屋上へと上がって行った

特に変わらない毎日

落ち着くからと着ている黒ジャージにテニスバッグ
結んだ髪は隠すように羽織ったジャージの中へと仕舞い込み、ファスナーを首元まで閉める

『ん…、折角日本に返ってきたのに』

青々とした空に両手を伸ばして欠伸を１つ

するとどこからか笑い声が聞こえた

「クスッ」

『え、あ…』

「突然ごめんね、余りにも腑抜けた声が出たから、思わず」

くすくすと笑うのは藍い髪をした男の子
その笑顔はなんとも綺麗でそれでいて儚い

なんて、綺麗な子なんだろう…

彼の言葉に悪い気はせず、腕を挙げたことによりズレたテニスバッグを背負い直した

「君は、テニスをするの？」

『うん、一応…好きなスポーツ』

「そっか…」

ふわりと笑う彼の表情は今度はどこか嬉しそうで、気付けばお互いテニスの話をしていた

“幸村”という少年は、テニス部の部長をしていて
今は大会中らしい、だけど自分は病気で出れないとの事だ

時折、会話の間に
こんな事聞いてもいいのだろうかと思えたが、彼から話してくるのだ、問題は無いだろうと自己解決

お互いのテニスの話や、彼の病気の話を聞いて私達は「またね」と言って別れた

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