40. ページ40
.
学校に行けば、当たり前に居ると思ってた
それは突然始まって、またも突然に変わる
つまらなかった日常に魔法をかけるように現れた少女
彼女は楽しいと言う催眠術をかけて、突然来なくなった
「あ、そうそう雅治
来週の土曜日、部活休みなさいね」
「は、なんでじゃ？」
「真子さん所の子がね、婚約するんですって
そのパーティーにお呼ばれされて行く事になったのよ」
「真子…?」
「いやねぇ、忘れたの？
アンタこの前聞いてきたじゃない、Aちゃん家よ、ってちょっと？雅治？」
なんでじゃ？
“Aちゃん家”いや、そんなはずはない
まだ15になったばかりのヤツが婚約なんておかしな話、それなのに何故か体が動く
頭の中では兄貴だろと思っても何故か走って、急いで学校まで行く
１週間以上も休んどってそろそろ来るじゃろ
なんの根拠の欠片もないに、学校についたら詳しく話を聞こうと走る
走る、走る、走る、走る───
あれ、なんで俺こんなに焦っとるんじゃ？
不意に思うとピタリと足が止まる
結構な時間走ったのに、何故か息は上がらない
確かに驚いた、聞き慣れない婚約と言う言葉
万が一にもAだとして、なぜ自分はここまで焦るのか、それがよく分からない
ふうっと、コンクリートに向かって息をはいてポケットに手を忍ばす
無我夢中で走っていたのか、学校まではもう数分の距離
ただの遠い親戚、Aは厄介なやつ
それ以上も無ければ以下もない
ただ、冷静になった頭で考える
今までだってそんなに顔を合わせなかった
多く連絡を取り合った訳でもない
親戚の集まりに冠婚葬祭、そこら辺で顔を合わせてた女の子
あれ、じゃあなんで俺は契約彼女を辞めたんじゃ？
なんで、婚約と聞いてショックを受けたんじゃ？
よく分からない、ぐるぐる頭で考える中、気付いたら学校について、いつもと変わらぬ背景を流しながら教室までの道のりを歩いた
＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2017年11月22日 17時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - Yuu 漫画家目指すさん» ありがとうございます！ブンちゃんのお話も書きたいですね！ (2016年12月11日 12時) (レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu 漫画家目指す - めっちゃおもしろかったよー！ブンちゃんのハッピーエンドもみたいっス！ (2016年12月11日 11時) (レス) id: 5628cdc646 (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - Jorkerさん» え！本当ですか？変更してきます、教えて下さってありがとうございます！ (2016年10月2日 21時) (レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
Jorker(プロフ) - ビー玉が花びらになるって言うの、YouTubeで在りましたよ (2016年10月2日 20時) (レス) id: 803887d167 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆえ | 作成日時：2016年9月3日 14時
